2020年12月2日 / 最終更新日時 : 2022年11月5日 Naska Circuit 電信方程式:線路内の反射波について 前回は電信方程式の一般解を導出しました. 今回は解の中身を詳しく見つつ, 線路(分布定数回路)内で起きていることを見ていきます. 電信方程式の解は 2つの項の和で出来ており, それぞれ「入射波」, 「反射波」と呼ばれます […]
2020年11月11日 / 最終更新日時 : 2023年2月21日 Naska Circuit 分布定数回路と電信方程式 高校までに習った回路の知識では『電線』を取り扱うことができません. これは, 電線の回路要素が薄く広く分布しているためです. 架空線や海底ケーブルなどを扱うためには「分布定数回路」を用います. 本稿では, 新しく出てきた […]
2020年10月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月29日 Naska Circuit 2端子対回路概説 回路の解析や設計において, 2端子対回路(4端子回路)は大変便利な概念です. 本稿は「2端子対回路網, 回路網行列とは何か?」, 「\(F\)行列, \(Z\)行列, \(Y\)行列の相互変換」, 「回路の接続」など, […]
2020年10月8日 / 最終更新日時 : 2022年10月23日 Naska Circuit アドミタンスはなぜ必要?複素誘電率, モジュラスとの関係 交流回路の基本となる複素インピーダンスは様々に形を変えて用いられます. 代表的なものは「アドミタンス」です. 複素インピーダンスの形を変えることで便利になることも多いですが, そのせいで理解が難しくなることもしばしば. […]
2020年10月3日 / 最終更新日時 : 2023年3月26日 Naska Circuit 複素インピーダンスの表示:Cole-Cole plot と Bode plot 複素インピーダンスを図示する方法は特殊です. 普段論文などで図表を見慣れている人であってもこの分野の知識が無ければ混乱してしまうでしょう. 複素インピーダンスの図がややこしい理由は以下の3点に集約されます. ・なぜ図示す […]
2020年9月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月23日 Naska Circuit フェーザ表示の活用:複素インピーダンス コイルやキャパシタに交流電圧を印加すると, 電流の位相が電圧に対して遅れたり, 進んだりするため, 直流回路で学んだことだけでは解析が困難. こうした解析に便利なのが「フェーザ表示」と「複素インピーダンス」です. 本稿で […]
2020年9月16日 / 最終更新日時 : 2024年4月29日 Naska Circuit 正弦波のフェーザ表示(複素数表示) 正弦波とはその名の通り sin関数の形をした波のこと. コイルやキャパシタという回路要素は入力された信号を微分, もしくは積分して出力するのですが, コイルやキャパシタを sin関数が通過すると cos関数になってしまい […]
2020年9月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月21日 Naska Circuit 実効値とは?交流の大きさに実効値を用いる理由 交流電圧, 交流電流は時刻とともに大きさと向きが変わるため, 直流電流と同じように大きさを決めることができません. そこで登場するのが「実効値」です. 実効値とは? 時間変化する値の大きさを規定するには「平均を取る」とい […]
2020年8月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月20日 Naska Circuit 正弦波交流が用いられる理由 一定周期で向きを変える電流を交流と呼び, 三角波, のこぎり波, 方形波など色々な種類があります. しかしながら, 電線を流れる電流やコンセントから取り出される電流は世界中どこでも「正弦波」. 交流と言えばほとんどの場合 […]
2020年8月20日 / 最終更新日時 : 2022年10月20日 Naska Circuit 交流理論のための直流回路基礎 これから交流回路についてやっていくのですが, その前に直流回路の基本を押さえておこうと思います. 高校物理を修めた方向けにお話しするので, ミクロな話からスタートして, 回路の話に繋げます. 電流 / 電圧 電流 電流と […]